ある程度の危険を伴う磯や堤防ですが、基本的な服装であれば安全に釣りを楽しむことが出来ます
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基本はレインウェアでいいと思います。雨が降っても槍(?)が降っても釣りはやりたいもの。蒸れなくて波飛沫を受けても濡れない透湿性と防水性の良いものを選びましょう。
また、突然の雨とか風が強いときのためにフード付きのものが便利です。使わない時は邪魔になるので、フードが襟に仕舞えるタイプのものがお薦めです。上下セットで売られています。
夏場は雨が降らない限りレインウエアは不要ですが、突然の雨や潮風に長時間当たると体が冷えますので、着なくとも釣り場に持って行った方が安心です。
夏場の釣りは一日やるとかなり日焼けします。また、山を背にした磯にはブヨがいるのであまり肌を出さない方がいいでしょう。したがって、上は襟の立つ厚手の白い長袖のポロシャツ、ズボンは厚手のジーンズが最適です。ブヨに刺されると赤く腫れ上がり、一週間くらいはメチャクチャ痒いのでご注意を。
一方、冬場はレインウエアの中にフリースなどの防寒着を着れば一応対応出来ますが、ゴアテックス素材の中綿入りの防寒着があれば万全です。ネックウォーマーなども有効ですね。
濡れた堤防や磯のガサガサ岩に腰を下ろすとズボンが濡れたり破れたりする場合があります。そこで、このヒップガードが役に立ちます。ウェットスーツと同じ素材で比較的丈夫で濡れません。オシメみたいでカッコ悪いけど、どこにでも座れる安心感は使ってみると分かります。
禿げ隠しは冗談ですが、キャップは磯場の落石や転倒時に頭を守ってくれます。また、日差しが強いとまぶしくて海中やウキが見えにくいので、キャップのつばで日差しを遮る必要があります。従って、つばは長目のものを選んで下さい。
風の強い日は海へ飛ばされて・・なんてこともあります。出来ればキャップストラップ付きのものをお勧めします。ストラップをウェアーの襟につないでおけば飛ばされないので安心です。ちなみに写真のキャップはストラップ付きです。
既にキャップをお持ちの方にはキャップストラップの単品売りもあります。
堤防だけの釣りであれば履きなれたスニーカーでもOKですが、磯場やテトラ、途中足元が濡れるところがある場合はスパイクブーツがいいでしょう。
多少の波飛沫や海水が這い上がって来ても濡れずに済みます。靴底にスパイクが付いていて滑りにくくなっていますが過信は禁物です。特に、濡れたテトラとかコンクリートは滑りますので注意して下さい。
見た目は普通のシューズですがスパイク底になっています。濡れることがないとわかっている釣り場には、こちらの方が蒸れなくていいと思います。写真のシューズは軽くて履き心地がよくコスパも良いのでオススメです。
ベテラン釣り師は間違いなくサングラスをしています。でも普通の伊達メガネではなく偏光グラスになっています。これを掛けると海の中が一目瞭然、分かっちゃうんです。紫外線をカットするだけのサングラスも目に優しいのでないよりはましですが、釣果を上げたいなら偏光サングラスをお勧めします。
また、万が一海に落としてもフロートタイプなら回収出来て安心です。
グローブは、竿を持つグリップの滑り止めや釣った魚を持ったときの手の汚れを防いでくれます。更に、岩場に手を付いたときの保護にもなります。
また、魚には鋭いヒレがあり素手で触ると怪我をする場合があります。グローブをしていれば安全か?と言うとそうでもありませんが、素手よりはいいでしょう。
釣り用グローブは薄い生地で糸結びなどの細かい作業が出来るように、親指・人差し指・中指は第二関節から切れています。したがって、中にはヒレなどに毒を持った魚もいますので知らない魚にはむやみに触らないのが鉄則です。