どんな釣りでも必要なハリ、それに結び付けるハリスのチョイスは重要です。 ここではウキ釣りに必要なハリスとハリ、及び結び方について説明しています。
ハリスはナイロンよりもフロロカーボンが主流となっています。フロロカーボンのメリットは主に2つあります。
ナイロンとフロロカーボンは、強度的には互角ですが比重が大きく違います。ナイロンの約1.2に対してフロロカーボンは約1.8もあります。つまり、フロロカーボンの方がより沈みが早いと言うことです。
したがって、ハリスに付けるガン玉は小さめのもので済みますし、場合によってはガン玉なしでも沈めることが出来ます。仕掛けが軽いほど魚への違和感が軽減され食いがよくなりますので、まさに理に叶ったハリスと言えます。
ナイロンは海水に数時間浸かると吸水し強度が落ちてしまいます。しかし、フロロカーボンは吸水することがなく強度はほとんど落ちません。したがって、頻繁に交換する必要がなく、根ズレ等でハリスが傷まない限り安心して使えます。
とは言っても、ハリスは痛みやすいものです。少しでも傷があると、魚を掛けたときにそこから切れてしまう恐れがあります。後で悔しい思いをしないためにも、頻繁に指でなぞってザラツキがないかチェックして下さい。少しでもザラツキがあれば交換した方が無難です。
次にハリスの番手ですが、初めから細いハリスを使うとトラブルが絶えません。最初は1.7〜2号あたりをお勧めします。道糸と同様、慣れて来たら細くして行けばいいと思います。
ちなみに、クージーの最長記録である46.5cm(^^;; のクロダイは1.2号のハリスでした。
ハリスと道糸(ライン)の結束には、サルカン(ヨリモドシ)を使う方法と直接結ぶ直結式があります。仕掛けを軽くしたい場合には直結が有利ですが、結び方に慣れないと切れやすいのでサルカンを使うことをお勧めします。
サルカンは、水中でサシエが回転したときに生じるハリスのヨレを取ってくれますので、トラブルが少なくなります。また、直結より結び方が楽なのでハリス交換も苦になりません。
サルカンとハリス(道糸も同様)の結び方は次の通りです。ちなみに、写真は『クリンチノット』と呼ばれる結び方です。注意事項としては、『結び目を締める前には必ず舐めておくこと』と『結び目は糸がキレイに並んでいること』です。これらは糸を結ぶときの基本です。
@ハリスを通したサルカンを持つ
A糸の端を4〜5回巻く
B糸の端をサルカン側の糸の輪に通す
Cさらに新たに出来た輪に後ろから通す
D糸の端を引っ張り結び目を作る
E余分な糸を切って出来上がり
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当たり前ですが、ハリがなければ絶対に魚は釣れません。よって、ハリは一番重要なパーツとも言えます。クロダイ釣りにはチヌバリがよく使われています。『チヌ』とは、関西でよく使われるクロダイのことです。
しかし、チヌバリは餌持ちが悪いとも言われグレバリを使う人もいるようです。ちなみに、『グレ』とは関西でメジナのことです。
で、何がいいんだと言うことになりますが、まずはチヌバリのヒネリが入ったものをお勧めします。魚の食いが浅いとアワセたときに、魚の口の中をハリが滑ってスッポ抜けることがありますが、ヒネリはそれを防止してくれます。その反面、ヒネリがない垂直のものより刺さりが甘くなります。
ハリのサイズは、サシエの大きさに合わせるのが基本です。ハリがサシエのオキアミにすっぽり隠れハリ先が少し出る程度が良く、餌持ちがよくなります。
しかし、魚の活性が低いときなどハリを小さくして食いをよくしたい場合があります。その場合、オキアミが大きいままだと餌持ちが悪いので、頭を取ってハリのサイズに合うようにします。
したがって、ハリのサイズは数種類用意しておいて下さい。3号を中心に1〜5号あたりまで揃えておけば万全です。
金色は魚へのアピール効果があると言われていますが、餌取りが多いときには餌が取られやすくなりダメなようです。クージーは黒を常用していますが、何色がいいのか?ハッキリ言ってよくわかりません。その日の状況にも寄りますのでいろいろ試した方がいいと思います。
最後に、ハリスとハリの結び方を紹介します。写真は、結束強度がある結び方として代表的な内掛け本結びです。
@ハリスをハリに重ねる
A糸の端を丸めて輪を作る
B糸の端を手前から輪に通す
C手で押さえながら4〜5回輪に通す
D持ち替えてハリスを引き結び目を作る
E余分な糸を切って出来上がり