ウキフカセ釣りに使うライン(道糸)はどう言うものを選べばいいのか?ここでは海釣り初心者向けにウキ釣りに使われるラインの選び方やリールのスプールに巻く方法などを説明しています。
道糸(ライン)には素材の違いでナイロンとPE(ポリエチレン)の2種類があります。
PEはナイロンより強度が2〜3倍あるので細い糸が使える分釣りには有利ですが、ほとんど伸びないため扱い難く結び目がほどけやすいのがデメリットです。したがって、主流はナイロンのようです。
ナイロンには主に次に示す3つのメリットがあります。
道糸は消耗品です。釣りをするとどうしても道糸が痛みますので、1回釣行したら10mくらい切って次回使います。したがって、5回程度の釣行で交換する必要がありますので、出来るだけ安いに越したことはありません。
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ナイロンは切れるまで20%以上伸びるようです。ちなみに、PEは2%前後しか伸びません。道糸が伸びることによりハリス切れを防いでくれますし、魚とのやり取り時のショックを吸収してくれます。
また、しなやかですのでリールへの馴染みが良くスプールの巻き癖が付き難いです。道糸が硬いと巻き癖が付いてスプールからバラけて出ると言うトラブルもよくあります。さらに、巻き癖は風や潮から受ける抵抗が大きくなり釣り辛くなります。
サスペンドとは『漂わせる』と言う意味です。水面直下に沈んで漂うので潮が流れていて風があるときに有効です。そう深くは沈まないので、極端に浅くなければ沈み根があっても使用出来ます。
一方、フロートは『浮く』と言う意味です。海面に浮くので潮の流れがなくあまりウキが動かないようなポイント向きです。浅瀬や沈み根の多い場所に有効ですが、風には強くありません。
このように、ポイントの状況に応じて使い分けることが出来るのも、ナイロンラインのメリットとなります。しかし、極端な浅瀬ではない限り、ほとんどの釣り場ではサスペンドタイプが使えますので、まずは、こちらを用意することをお勧めします。
道糸が太いと丈夫で高切れ(道糸が切れること)し難くなり、ウキをロストすることもないでしょう。しかし、太いとそれだけ風や潮の流れの抵抗を受けることになり、サシエを引っ張って浮かせてしまう場合があります。そうすると、魚のいるタナにサシエが届かず釣れなくなってしまいます。
したがって、道糸は細いほど仕掛けを流しやすく、竿を振り込んで仕掛けを投げるときにも力が押さえられ、コントロールしやすくなります。また、ハリスと同じように伸びるので、魚をかけたときのハリス切れを軽減させることも出来ます。
初めは扱いやすい2.5〜3号あたりを使うのが無難でしょう。見えやすくするために着色されたラインがお勧めです。ウキフカセ釣りに慣れて来たら、2号あたりまで細くして行きます。
まず、写真のように道糸(又は下糸)をスプールに結び付けます。結ぶことによって結び目の強度が落ちないよう、結ぶ前に糸を舐めておきます。(これは糸を結ぶときの共通事項です)また、結び目はキレイに糸が並ぶようにしないとほどける可能性がありますので、注意して下さい。
@道糸をスプールに巻き付けて輪を作る
A道糸の端を輪の中に4〜5回通す
B道糸の端を締めて結び目を作る
C道糸を引いてスプールに締める
<ダイワ スピニングリール>
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道糸は 糸巻き器 を使用してスプールの縁いっぱいに巻きます。縁より浅く巻くと、仕掛けを投げるときに道糸が縁に当たり、それが抵抗となり仕掛けが飛び難くなってしまいます。竿を振る力も余計に必要となりストレスが溜まります。
しかし、店頭で売られている道糸は100m〜150m程度なので、これだけだとスプールいっぱいに巻けない場合があります。そこで、太めの別の道糸(安いものでOK)をある程度巻いておいて、それに本命の道糸を結び付けて上巻きします。
下糸と本命の道糸との結び方は次の通りです。注意点は、上の場合と同じです。
@下巻き糸と道糸を重ね片方で輪を作る
A糸の端を輪の中に3〜4回通す
B糸の端を引っ張り結び目を作る
C他方も同様に輪を作る
D糸の端を輪の中に3〜4回通す
E糸の端を引っ張り結び余分な糸を切る
下糸をどのくらい巻けばいいのかは、リールの説明書に記載されています。また、大抵のリールには下の写真のような専用の下巻きゲージが付属しています。
このゲージをスプールに押し当ててゲージの出っ張った部分まで下糸を巻けば、表示(写真に例では、2号100m)の道糸がスプールの縁いっぱいまで巻けます。