クージーのウキフカセ釣り講座

海釣り初心者向けウキフカセ釣りの基本的な道具や仕掛け

仕掛け

ウキフカセ釣りの竿やリールと言った道具は機能的でなければなりません。また、ライン(道糸)からハリまでの仕掛けは、魚の食いが左右する重要なものです。ここでは、海釣り初心者向けにウキ釣りの道具や仕掛けについてその概要を説明しています。


目次
  1. ウキ釣りの仕掛けってこんな感じです
  2. 竿(ロッド)
  3. リール
  4. 道糸(ライン)
  5. ウキ止めシモリ
  6. 円錐ウキ
  7. ゴムクッション
  8. 浮力調整用オモリ(カミツブシ)
  9. サルカン
  10. ハリス
  11. ガン玉(ジンタンシズ)
  12. ハリ

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ウキ釣りの仕掛けってこんな感じです

仕掛け

ウキフカセ仕掛けの一例です。竿には糸("道糸"と言う)を巻き付けたリールがセットされ、その糸には次のものが付いています。

何か知らないけど小物がいっぱい付いているなぁって感じですね。でも、伊達に飾ってる訳じゃないんですよ〜。当然一つ一つに意味があるんです。

このウキからハリまでを仕掛け(タックル)と呼びます。この仕掛け作り一つで釣果が決まると言っても過言ではありません。それが、この釣りの面白いところでもあり腕の見せどころでもあります。ちょっと地味ですが・・・(^^;

それでは一つ一つ見て行きましょう!

竿(ロッド)

竿先竿元

まずは何と言っても竿ですね。"ロッド"とも言います。釣具店に行くと『何で?』って言うくらい多種多様の竿が陳列されています。

その中でも磯釣り用とか堤防釣り用のものを選びましょう。クロダイ用とかメジナ用と書かれていれば問題ありません。しかし、正直言って初めて買う竿にしては非常にお高いです。

もっとも、ベテラン(いや、単に釣り経験を重ねているだけ??)になるとどう言う訳か、金銭感覚が麻痺して来る(?)のでついつい買ってしまいますが。(^^;

で、初めはそんなに無理をしないで入門用の磯竿で十分だと思います。釣りに慣れるまでは折ったり壊したりしがちですから。5,000円程度からあります。それでも、釣れる時にはデカイのだって釣れちゃいます。(^_^)

ちなみに、上は○○万円のものもあります。クージーには一生持てないでしょうけど。(アセ)

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【関連講座】魚とのやり取りが楽しくなる釣竿(ロッド)の選び方

リール

リール

リールは道糸をグルグル巻き取るもので、こちらもたくさんの種類がありお値段もピンキリです。で、一般的にウキ釣りで使われるのはスピニングリールって呼ばれるヤツです。お遊び程度なら安物でもいいのですが、本格的に始めようとするのであればそうそう壊れるものでもないので、性能のいい多少高めのものを買った方がいいと思います。

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【関連講座】魚とのやり取りが楽しくなるウキフカセ釣りのリールの選び方

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道糸(ライン)

道糸

道糸は、リールにグルグル巻きつける糸でラインとも言います。仕掛けを遠投したり岩などに擦れた場合に弱くなったところを切り捨てますので、ある程度の長さが必要です。普通のウキ釣りであれば、100〜150m程度巻いておきます。

材質はナイロンが主流で、水中でも見やすくするためにオレンジや黄色などの色が付いています。これもいろいろな種類がありますが、磯用とかクロダイ・メジナ用と表示されたものを選べばいいでしょう。太さは2号〜3号あたりをよく使います。

クージーがよく使うのは、東レの銀鱗スーパーストロングNEO です。巻きグセが付きにくく潮によく馴染み根ズレに強い道糸です。

【関連講座】釣果が変わる!!道糸(ライン)の選び方

ウキ止めシモリ

ウキ止め

ウキを止めるのに道糸に別の糸を結び付けてウキ止めを作ります。しかし、この糸結びだけだとウキの穴より大きい結び目を作らなければなりません。その結び目があまり大きいと竿のガイドとの摩擦抵抗が大きくなり、糸の出し入れがスムーズに行きません。これは、釣っていてかなりのストレスになります。

そこで、小さい結び目でも確実にウキを止めるためにウキの上にこれを入れます。米粒程度のパーツですが、重要なパーツでもあります。

一方、磯などの比較的水深のあるところで釣る際に、サシエを上から底まで広範囲に届けるために、ウキ止めを使わずウキをスルスルにする場合があります。全遊動式と言ってベテラン向きの釣り方ですが。。。


円錐ウキ

どんぐりウキ

ウキには主に次の3つの役目があります。

@サシエ(ハリに刺した餌のこと)を遠くに飛ばす。

Aウキ止めによりサシエの水深(タナと言う)を一定に保つ。

B魚が餌を食った(アタリと言う)ことがわかる。(魚がハリに付けた餌をくわえて泳いだ時にウキが沈む)

ね、すごく重要なパーツでしょ。だから、いろいろなシチュエーションを想定した多種多様なウキが作られているんです。ウキは可愛っくて見ているだけでも楽しいですね。釣具店に行くと必ずウキコーナーに足が向いてしまい、ついつい買ってしまうのは私だけでしょうか?(^^;

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【関連講座】釣果を左右する円錐ウキの選び方

ゴムクッション

ゴムクッション

ウキは比較的重量があるのですぐ下のオモリにしょっちゅうぶつかります。すると、ウキの塗装が剥げたりオモリがズレて道糸を傷つけ、道糸が切れてしまう場合があります。

そこで、このゴムクッションの出番となります。魚に気付かれないよう、小さめのものをお勧めします。

浮力調整用オモリ(カミツブシ)

オモリ

鉛で出来ており丸い形状で、糸を挟んで固定出来るように割れ目が入っています。ウキが正しい姿勢・深さで浮くようにこのオモリで浮力調整をします。また、魚はサシエをくわえると警戒心によりその場からすぐ離れる習性があります。その時、少しでも違和感を感じるとサシエを吐き出してしまいます。魚にとってウキの浮力が違和感にならないようにしなければなりません。

これはすご〜く大事なポイントとなります。状況にもよりますが、一般的に円錐ウキの場合、ウキの頭が水面と同じか少し沈むくらいにこのオモリで調整します。ウキの浮力表示と同じくらいの重さのものを付けます。但し、メーカーによりウキの浮力にはバラツキがあるので注意が必要です。

下表は、オモリの号数と重さを示しています。号数にはアルファベットのBが付きます。数字が大きくなるほど大きく重くなります。しかし、同じ表示でもメーカーによって多少大きさも重さも違うようです。従って、同じメーカーで揃えることをお勧めします。また、号数は足し算(例えば、B+B≠2B)にはなりませんので注意して下さい。

号数B2B3B4B5B6B
重さ0.55g0.75g0.95g1.2g1.85g2.65g


サルカン

サルカン

道糸とハリス(通常道糸より細い)をつなぐ金属のパーツです。両側に輪がありそれぞれの糸を結び付けます。魚に違和感を与えないように出来るだけ小さいものを選ぶようにします。ベテランの中には、出来るだけ仕掛けを軽くするためにサルカンを使わずに直接結ぶこだわり派もいます。

でも、まっ、それは腕がたってからと言うことで。。。安いものですしね。

ハリス

ハリス

ハリを結ぶ糸をハリスと言います。透明で道糸より細くするのが一般的です。何故かと言うと、魚は海中の糸が見えるからです。直接魚に聞いた訳じゃないのですが、釣りをしていると魚が道糸を避けて泳ぐ光景をよく見ます。魚を釣るにはサシエがただの浮遊している餌だと言うことをアピールする必要があります。

従って、出来るだけハリスを細くして魚にバレないようにするのです。しかし、そうは言ってもあまり細くすると、大物が掛かったときにすぐ切れてしまいますので、バランスが大事です。

材質はフロロカーボンが主流で細い割りには強度がありますが高価です。ちなみに、クージーは0.8号から1.2号あたりの 東レのトヨフロンスーパーL EXハイパー を好んで使っています。(下の写真のものとは違います)

【関連講座】釣果を左右するハリとハリスの選び方

ガン玉(ジンタンシズ)

形状は浮力用オモリと同じです。海底の潮の流れが速いときでも、サシエが確実にタナまで届くように状況に応じてハリスに1〜数箇所分散させてガン玉を打ちます。このとき、上のガン玉より下のガン玉を軽くするのがセオリーです。また、ウキの浮力の微調整に使う場合も結構あります。

ハリスに直接付けるので軟らかい方がいいですが、店頭の袋詰め品ではわかりませんよね。鉛の純度の表示がある場合は、純度の高い製品を選ぶようにしましょう。ウキフカセ釣りでは、『ガン玉が打てるようになって一人前』と言われるように、釣果を左右する重要パーツです。小さいですけどね。クージーは4〜6あたりを良く使いますが、出来るだけ多くの種類を用意しておいた方が安心です。

下表は、ガン玉の号数と重さを示しています。号数が大きくなるほど小さく軽くなります。

号数654321
重さ0.12g0.16g0.2g0.25g0.31g0.4g

ハリ

ハリ

ハリは鉄で出来ており金色や黒色などがあります。掛かった魚が簡単に外れないようにカエシがあるので、服やタオルなどに刺さると取るのに苦労します。ちなみに、服に刺さった場合は無理をすると生地を傷めますので、ハリスを切ってカエシに逆らわないようにハリを抜いた方が無難です。

クージーが好んで使うのはがまかつのチヌバリ(黒)で、大きさは1号〜4号あたりの小さめのヤツです。1号でも40cmオーバーのクロダイを何度も釣ったことがありますよー。(^0^)

フグなどの餌取りが多いときにはハリを大きくした方が、サシエがハリごと持って行かれると言うことが少なくなります。また、魚への餌のアピールを強めたいときにサシエに使うオキアミを大きくしますが、このときも大きめのハリを使います。小さいハリに大きいオキアミを付けると、仕掛けを振り込んだときに取れやすくなるので注意して下さい。一応、4〜7号程度のハリも2種類くらい用意しておいた方が無難です。

下の写真は、クロダイ(チヌ)バリで左から3号・2号・1号です。写真は原寸よりかなり大きく写っていますが、意外と小さいです。クロダイが食い渋っている時には小さい餌で小さいハリ、食い気が旺盛な時は餌もハリも大きくした方がいいようです。また、小さいハリだとカワハギなど口元が小さい魚も釣れる場合があります。外道ですが、美味しい魚なら大歓迎ですよね。(^^)/

【関連講座】釣果を左右するハリとハリスの選び方


<クロダイの生態>

1.クロダイはどこにいる?

クロダイは磯で釣れたり堤防で釣れたり汽水域で釣れたり・・これほどどこでも釣れる魚も珍しいのでは。それだけ昔から人間との関わり合いが強く身近な魚でもあります。

そんなどこにでも出没するクロダイですが、普段はいったいどこにいるのでしょうか?やはりクロダイにも落ち着く場所があるようです。

それはズバリ藻場です。海藻の茂みがある場所を好む傾向が強い魚です。海藻の茂みの中で身を隠し、お腹が空く(?)と捕食にあちこち出掛けます。

しかし、同じ藻場にずっと居るわけではなく回遊しながら居心地の良い藻場を転々としているようです。居心地の良い藻場には次から次に別のクロダイが入って来ます。

従って、磯でも堤防でも居心地の良い藻場を探し当てれば自ずと釣れる確率が高くなります。

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