クージーのウキフカセ釣り講座

海釣り初心者向け
引きを楽しみバラさずに取込む方法

仕掛け

比較的細い竿で釣るウキフカセ釣りの醍醐味はなんと言ってもアタリが出てから取り込むまでの魚とのやり取りでしょう
素早く確実にバラさずに魚を取り込む方法について分かりやすく説明しています

目次
  1. 魚がハリ掛かりしたら
    1. 確実にアワセる
    2. 魚を早く浮かせる
    3. 釣れた魚にむやみに触れるな!
  2. もしデカイのが釣れたら
    1. 慌てず騒がず冷静に
    2. 竿は垂直90度をキープせよ
    3. ポンピングは不要
    4. 魚を浮かせたら空気を吸わせろ!

魚がハリ掛かりしたら

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確実にアワセる

クロダイメジナなど警戒心の強い魚ほど、サシエをくわえると安全な場所へ逃げようとします。アタリの瞬間です。そのとき、ウキが沈み見えなくなります(消し込む)ので、竿を立てて糸を張り、ハリが魚の口元へ確実に刺さるようにします。これを"アワセ"と言います。

基本的には、海釣りは向こうアワセ(アタリが出ても放っておけば魚の方からハリ掛かりする)です。特にクロダイは遅アワセが基本となります。ウキが沈んだ瞬間にアワセると、ハリ掛かりせずスッポ抜けをよく起こします。

従って、ウキが見えなくなるまで沈み、竿の穂先にアタリが出るくらいのタイミングでアワセた方が確実です。クロダイ用竿の穂先が軟らかいのはこのためです。ちなみにメジナは、ハリを飲み込まれないようにウキが沈んだ瞬間に合わせるのが基本となります。

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魚を早く浮かせる

ハリ掛かりした魚は小さくてもその引き味は小気味いいものです。でも、小さいからと言ってもモタモタしていると根などに逃げ込まれ引き出せなくなります。そうならないように、素早くリールを巻いて魚を海面に浮かせます。何が釣れたのか?確認したら、竿を立てて魚を手前に寄せキャッチします。

point 

釣れた魚にむやみに触れるな!

もし見たこともない魚だったら、念のため手ではキャッチせずに陸地に上げます。魚の中にはヒレに毒を持っているものもいるからです。
念の為、手を使わずに魚ハサミや靴で押さえるなどしてハリを外して下さい。

山菜やきのこ取りと同様に、魚についても事前の予備知識は当然必要です堤防や磯でよく釣れる危険な魚くらいは頭に入れておいた方が身のためです。アイゴ・ゴンズイなどはその代表格です。刺さると大きく腫れ上がり一週間くらい痛みが続いてひどい目に合いますよー。


もしデカイのが釣れたら

point 

慌てず騒がず冷静に

ウキが勢いよく沈みアワセてみたらスゴイ引きで竿が持って行かれそう。もうこうなれば、釣り冥利に尽きますね。何度経験しても心臓バクバクの瞬間です。(^^)v

でも、おそらく初心者は慌てるだけでオロオロ状態でしょう。仕方なく力任せにリールを巻いてハリスがプツリ・・『ああ、逃した魚は大きかったなぁ』となるのが落ちです。その日一日寝るまで、いや夢にまで出そうな悔しい思いをします。こんなときは、慌てず騒がず冷静に、まずは取り込みの体勢作りをします。

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竿は垂直90度をキープせよ

魚とのやり取りには、よく『竿を立てろ』と言われます。これは竿の弾力を活かすための基本動作で、キープする竿の角度は常に90度(つまり垂直)がベストであるからです。

この角度ならやり取りのときに竿がキレイに弧を描き、本来竿が持っている弾力を100%引き出すことが出来ます。魚にとっても不自然な力がかからないので、暴れて根や海藻に潜ったりすることが少なくなります。魚を驚かせないことが大事で、そうすれば意外と簡単に寄せることが出来ます。

もし片手で無理な場合はもう片方で竿尻を握り、テコの原理で体全体を使って踏ん張るようにします。魚は引かれる糸とは反対の方へ向いて逃げようとしますので,その隙を与えずやり取りの主導権を取ることが大事です。魚に有利な姿勢をさせないことがポイントとなります。

竿の角度を取らないと竿の弾力が活かされない分、糸にダイレクトに力が伝わるので、一番弱いハリスに負担が掛かり切れてしまいます。

魚が走ったり暴れたりしても、お構いなしにリールを巻いて強引に引き寄せている人をよく見かけますが、ハリス切れでバラしてしまう可能性が高くなります。逆に、竿の角度をつけ過ぎてもダメで、弾力がなくなり曲がり過ぎて折れてしまう場合もあります。

point 

ポンピングは不要

基本的にポンピングは不要です。大げさなポンピングはかえって逆効果で、竿を倒してから寄せるときの衝撃でハリスが切れやすくなります。

大抵は『竿を垂直に立てられればこっちの勝ち』で、垂直を維持したまま素早くリールを巻き上げればいいのです。仮に魚が潜って引きが強まっても、垂直をキープして竿の弾力で凌ぎます。そのとき、リールのトグル機構が効いて糸が出ますので、勢いが弱まったところで再度巻き上げるようにします。

point 

魚を浮かせたら空気を吸わせろ!

魚の勢いが弱まり、浮いて来て海面から魚の口元が出れば勝負ありです。ただし、デカイ魚ほど最後まで抵抗しますので気を抜かないで下さい。十分に空気を吸わせると魚はおとなしくなるので、タモで取り込みます。タモ入れの方法は、【釣り講座】魚をタモに入れるまで気を抜くな!を参照して下さい。

まさに至福のひととき、『やったぁ』って感じる瞬間です。何度味わっても体が震えます。タバコを吸う人は、釣った魚を見ながら誇らしげに一服ですかね。(^^)クージーは吸わないのでこの一服がどんな味わいか?わかりませんが。。。


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