出なくなった場合の対処法
いつも普通に聞けていたCDプレーヤーが突然「NO DISK」と表示されCDが認識されず(読み込まれない)音が出なくなった、と言った経験はありませんか?
仕方ないから買い替える?・・いやいやまだ早い!その前にやってみてほしいことがあります。
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CDラジカセ編
「CD NO DISC」の表示
CDを入れてプレイボタンを押しても写真のように「CD NO DISC」と表示されてうんともすんとも言わない。この現象のほとんどの原因はピックアップのレーザー光が弱まることによるCDの認識不良です。
ピックアップレンズ
CDプレーヤーはピックアップレンズ(写真の赤丸)からレーザー光を出してCDに当て、その反射光であるCDのデータを再びピックアップレンズを通して読み取って音にします。従って、CDに当てるレーザー光が弱まるとCD自体をうまく認識出来なくなります。
ピックアップレンズの汚れの落とし方
その原因として真っ先に考えられることはピックアップレンズそのものの汚れです。空気中には微細なチリや埃をはじめ油脂分とかタバコのヤニとか・・・いろいろな物質が漂っており、長年にかけてピックアップレンズに付着してきます。
ピックアップレンズのクリーニングは、綿棒に無水アルコールを少し染み込ませて物理的に拭くのが簡単でオススメです。レンズ及びその周辺は動きますので、あまり力を加えず優しく丁寧に円を描くようにして拭き取ります。ちなみに無水アルコールはドラッグストアで入手出来ます。
たったこれだけでCDが認識されるようになり音楽が聴けるようになりました♪
超簡単ですので是非試してみて下さい。
クリーニング専用ディスク
別に音楽を聞いていなくても長年使用していればピックアップレンズの汚れ付着はどうしても避けられません。従って、定期的なメンテナンスが必要になります。写真のようなCDタイプのレンズクリーナーが市販されていますので、備えておくと便利です。
って、持っていても全然使わず今回のようになっちゃって・・・
全く説得力がありませんね(´Д`;)
裏面(記録面)を見ると写真のように柔らかな小さいブラシが付いています。CDが高速で回転してピックアップレンズの表面をブラッシングする仕組みです。
但し、今回のようにCDを認識しなくなると使えませんのでご注意を!
CDプレーヤー編
ケースを外す
今は無きパイオニア製の古いCD/DVDプレーヤーです。
CDを入れると少し回った後トレーが出て来て「NO DISC」が表示されます。
やっぱりCDを認識していないようです。
上蓋を開けたところです。中央下の黒い部分がCDの上部アタッチメント部で、この下にピックアップレンズがあります。
上部アタッチメント部を取ったところです。一応ピックアップレンズをクリーニングしてみましたが効果は見られませんでした。
従って、単なるレンズの汚れによるレーザー光の弱まりではなくレーザー出力そのものがダウンしたと考えられます。
ピックアップレーザー出力の調整方法
ピックアップレーザーの出力は多少調整が出来ます。但し、専用の測定器を駆使するプロではないので「なんちゃって調整」ですがね。(^_^;)
写真はピックアップレンズユニットに付いているP板で、CDとDVDの調整用半固定ボリュームが2個付いています。
この段階でどちらのボリュームがどうなのかはわかりませんので、取り敢えず左のボリュームだけ精密ドラーバーで右に45度回してCDをかけてみます。
結果は変わらず。同様に左45度もやってみましたが結果変わらずでした。
次に右のボリューム(写真の赤丸)を同様に試したところ、左45度のところでCDが少し長く回転して止まると言う動きの変化が見られました。どうもこちらがCDのレーザー出力調整用らしいです。
ここからがシビアな調整になるので慎重に進めます。左45度から10度刻みで右に戻してはCDをかけ戻してはCDをかけを繰り返し認識するところを探して行きます。この作業、結構大変で根気が要ります。で、最終的に15度付近で安定して認識させることが出来ました。
めでたく表示が「NO DISC」から「CD」に変わりました。
ほんと、やれやれです。(;´ρ`)
今回はうまく行ったケースですが、プレーヤーによっては調整用半固定ボリュームが表に出ていなくて調整が難しいタイプやレーザーの寿命でいくら調整しても復活しない場合もありますのでご注意を。
で、DVDの方は?調整不可でした。(;>_<;)