出窓の化粧天板が直射日光で剥がれ出しました。かなり見栄えが悪くなって来たので全部剥がして鏡面(ピアノ)仕上げ風の塗装をすることにしました。
出窓は日当たりが良すぎるため直射日光による天板の経年劣化が進み、ご覧の通り表面の化粧塗装がボロボロに剥がれ出しました。
しばらく放って置きましたがかなり進んで来て見栄えが悪くなって来たので再塗装することにしました。(´ε`;) で、どうせやるならと鏡面仕上げに挑戦です。
塗装が剥がれ出したところを拡大しています。日光が強く当たるところの塗装が白っぽくなり、ヒビが入って剥がれています。このくらいになると手を触れるだけでボロボロ剥がれて来ます。
ノミを使って塗装を剥がしていきます。割れているところは簡単に剥がせますが、内側の方はまだ塗装がしっかりしているので削り取るようなイメージで作業を進めます。
かなり根気のいる作業で2時間もやっていると指先が麻痺して来るので、気長にコツコツやりました。
やっと塗装剥がしが終了しました。途中メゲそうにもなり何だかんだ1ヶ月くらいかかってしまいました。(-_-;)
ここまでやれば、あとは面倒な作業はないので一安心です。
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塗装面を剥がした時に多少キズが付いたり木のささくれが出てしまいましたので、電動サンダーを使いヤスリがけを行います。#180で軽くかけただけでも表面がツルツルになります。
手作業でもいいのですが、やっぱり電動は楽ですね。狭い箇所も出来るミニタイプがオススメです。
塗装を剥がす際に一緒に木まで剥がれてしまった部分があちこち出来てしまいました。(;´д`)
そこで、表面を平坦にするためにパテを塗って修正します。この作業は後々の仕上がりに影響しますので、小さなへこみも見逃さないようしっかり行います。
#180のサンドペーパーを適当な木片に巻きつけて余分なパテを取り除きます。この時、木目と平行にヤスリがけすると凹部に入ったパテまで削ってしまいましので、木目とは直角にヤスリがけします。
表面がツルツルになったらいよいよ塗装ですが、その前に周辺のサッシなどに誤って塗料が付かないようにマスキングテープで養生します。
「気をつけてやるから大丈夫」と思っても、まず間違いなく周辺に塗料が付けてしまうので養生した方が安心です。
塗料は耐久性のある油性ペイントにしました。つやありですがこれだけで鏡面仕上げはムリです。色はダークブラウンを選びました。
他にペイントうすめ液とハケ、入れ物(スーパーなどで食材が入っている透明の容器でOK)を用意します。
塗料は重ね塗りしますので、一度に厚く塗らないで少しづつ薄く伸ばしながら塗るのがコツです。
下地が見える場合もありますが、気にせず作業を進めます。塗り終わったら2日以上自然放置します。
#240のサンドペーパーを木片に巻きつけて塗装面を研磨しなだらかにしてから、2回目の塗装をします。
重ね塗りをすると下地はほぼ見えなくなりました。しかし、塗装面の凹凸がありまだまだ鏡面にはほど遠い状態です。完全に乾くまで2日以上放置します。
#400のサンドペーパーを木片に巻きつけて塗装面を研磨した後、1回目の透明ニスを塗ります。
さすがに光沢が出て来ましたが、ハケの跡が残りまだまだ鏡面とまでは行きません。表面の仕上がり具合がわかるように苔玉の鉢を置いています。
ここからは目の細かいサンドペーパーで塗面を水研ぎします。#800のサンドペーパーを適当な大きさにカットし水を付けながら塗面を磨いていきます。
表面の凹凸がなだらかになったかを手で確認しながら作業を進めます。終わったらよく拭き取り乾燥させます。
2回目の透明ニスを塗ります。より光沢が出て来て、苔玉の鉢や窓枠の写りが多少シャープになって来ました。
#1500のサンドペーパーで水研ぎしてから3回目の透明ニスを塗ります。
苔玉の鉢や窓枠の写りがかなりシャープになっていい感じになって来ました。もう一息です。
#2000のサンドペーパーで水研ぎしてから4回目の透明ニスを塗ります。
苔玉の鉢や窓枠の写りが鏡面っぽくなって来ました。若干ハケの凹凸が残っていますがニス塗りはこれで終了となります。
3Mのコンパウンド ハード・1 で最終研磨し表面をツルツルにします。
次に、コンパウンドをよく拭き取り ジョンソン プレッジ 家具用ワックス でピカピカに磨き上げれました。まだ若干歪みがありますが、そこはDIY、素人と言うことでこれで完成としました。(^_^;)v
水性ペイントは油性ペイントのようなシンナー系のイヤな匂いがなく環境にも優しいので、部屋の中の塗装に向いています。
塗り終わったハケは水洗い出来ますので後始末も楽です。
しかし、油性ペイントに比べ耐久性が劣り、今回のような出窓のような直射日光が当たって熱くなるところには不向きです。
その点、油性ペイントは塗膜が硬く丈夫なので直射日光が当たるところや屋外の塗装に向いています。
更に、油性ペイントは自己平滑性により平らになろうとする性質があるので仕上がりがキレイで、鏡面仕上げに適した塗料と言えます。
ただし、塗り終わったハケはペイントうすめ液でしっかり洗っておかないと固まって使えなくなります。(これが結構面倒くさい!!)