ウキフカセ釣りのコマセとサシエの選び方
ウキフカセ釣りに使う餌には、ハリに付けるサシエ(刺し餌)と魚を寄せるコマセ(撒き餌)があります。ここでは、海釣り初心者向けにウキ釣りで使う餌について説明しています。
コマセ(撒き餌)に使う材料
一般的に、ウキフカセ釣りはコマセ(撒き餌)を撒いて魚を寄せその中にサシエ(付け餌)を投入して釣ります。サシエだけの釣りは、たまたまサシエの目の前に魚がいない限りまず釣れないと思って下さい。したがって、コマセの役割は重要で潮の流れを掴むコマセワーク次第で釣果が左右します。
ここでは、一般的なコマセの作り方を紹介します。いろいろな物を混ぜてブレンドしている人が多いようで、慣れて来たら自分なりにこだわって見るのも面白いと思います。
オキアミ
クロダイは雑食性なので何でも喰って来ます。中でも面白いのは、夏場の餌取りが多いときに有効なスイカとかコーンです。
しかし、一番のお好みはやはりこのオキアミ(エビ)ではないでしょうか?オキアミは定番中の定番餌で、3kgや6kgの冷凍ブロックで売られています。下の写真は3kgのブロックです。
『凍っているオキアミを砕くのは面倒』と言う人のために、初めから砕かれた状態で売っているものもあります。ただし、こちらはやや割高になります。
当然ながら、解けて柔らかくなってからコマセ作りをした方が楽です。前日に調達してクーラーボックスに入れておけば、次の日の朝はシャーベット状のちょうどいい塩梅になっています。また、お店に寄ってはサービスで業務用の電子レンジでチンしてくれるところもあります。
オキアミのサイズは、S・M・L・LLなど数種類売られています。どれを選ぶか?この辺は好みが分かれるところです。クージーはサシエも併用する関係で、その店にある出来るだけ大きいものを購入します。ちょっと貧乏臭いですけど、コストパフォーマンス重視です。(^^;
使用量は半日(4〜6時間くらい)であれば3kgが適当でしょう。バンバン撒いている人を時々見かけますが、そう言う人は6kgを使っているかも知れませんね。でも、少しづつ撒いても十分に効果があります。
お値段は地域やお店にも寄りますが3kgブロックでだいたい1,000円前後くらいです。ちなみに、今までで一番安かったのは三浦半島にあるお店でLサイズ600円台でした。
配合餌(集魚剤)
オキアミだけを撒く人もいるようですが、メーカーが研究に研究を重ねた(たぶん?)配合餌をオキアミに混ぜることにより、相乗効果が生まれ集魚力が大幅にアップします。ただし、餌取りが多くなる夏から秋にかけては、海面が真っ黒になるくらいフグや木っ端メジナなどの小魚が集まって来ることもありますので、撒きすぎには要注意です。
ん?もしそうなったらどうしたらいいかって?さっさと場所を替えるか釣りは諦めた方がいいかも知れませんね。(笑)
配合餌はいろいろな種類が売られています。特に配合餌が水中を沈降するスピードは重要となりますので、必ず確認して下さい。サシエと同調して沈む配合餌が基本となりますが、潮の流れなども考慮する必要があります。
例えば、潮の流れが速いところで魚の活性が高いときには、軽めの配合餌を使って流れの中に浮かせて釣ります。逆に、活性が低い冬場は重めの配合餌で海底に沈めてポイントを作って寄せます。釣り場の状況に合わせて使い分けることが重要となります。
【関連講座】オキアミと配合餌が基本!コマセの作り方
サシエ(付け餌)の種類
雑食性のクロダイは何でも喰って来ます。オキアミ・さなぎ・カラス貝・コーン・スイカ・・・など上げたらきりがありません。しかし、細い竿に細い糸で釣るウキ釣りには、あまり重いサシエは付けられません。
ここでは、クロダイ釣りによく使われるサシエについて紹介します。
オキアミ
サシエの中でも、オキアミはクロダイは元よりどんな魚でも食って来ます。また、年間を通して使える万能餌です。投げ釣りでよく使うゴカイやにょろにょろイソメと違い、見た目はただのエビなので女性でも抵抗なく触れることが出来ると思います。一日触っていると手が臭くなりますが、それほど嫌な臭いではないと思います。
サシエには、比較的大きくて腰がしっかりしていてプリプリ感が残っているものが最適です。コマセ用のオキアミを流用する場合はLかLLサイズのものを購入し、その中から良形の大きいものを選んで使います。また、サシエ専用オキアミとしてサイズの揃った冷凍品が500円前後で売られていますので、サシエにこだわる人にお勧めです。
ハリに付けるときは写真のように、尾を取った後ろからハリがすっぽり隠れるように刺す腹掛けが基本です。尾を付けたままにすると水中で回転したり水の抵抗が大きくなったりで、魚に違和感を与えてしまいます。竿を振り込んだときに外れないように、しっかり丁寧に刺して下さい。
さなぎ
当然ですが、コマセを撒くとクロダイ以外にもいろいろな魚が集まって来ます。中でも厄介なのがフグとか木っ端メジナで、海面が真っ黒になるくらい集まってしまう場合があります。
この状態ですと、サシエのオキアミは海面に投入した直後に間違いなく食われてなくなってしまいます。当然ですが、サシエがなくなりハリだけになれば仮にクロダイがいても絶対に食って来ません。
そこで、少しでも餌持ちをよくしてクロダイの居るタナまでサシエを届けるために『さなぎ』を使う場合があります。が、しかし、あまり期待は出来ません。。。オキアミと比べるとちょっと持ちがいい程度で、気休めにはなるでしょうか。
スイートコーン
スイートコーンも餌取り対策としてサシエによく使われます。ハリが隠れるくらい、3個程度刺します。オキアミに比べると断然餌持ちがいいですが、木っ端メジナとフグは食って来ますので万能ではありません。
練り餌(練りダンゴ)
練り餌も餌持ちをよくする目的で、餌取りが多い場合によく使われます。10mm程度に丸められたダンゴ状の餌で、冷凍品が1パック500円くらいで売られています。また、自分で作る人も結構います。
通常1個をサシエとして使いますが、餌持ちが悪い場合うは2個3個と大きくして使う場合もあります。餌取りが多い時期は、オキアミと一緒に持って行った方がいいと思います。余ったものは冷凍保存が出来ます。