クージーのウキフカセ釣り講座

海釣り初心者向け
ウキフカセ釣りのテトラ攻略法

テトラ

テトラは魚のマンションと言われいろいろな魚が住み着いています。ウキフカセ釣りでもテトラは絶好の釣りポイントとなります。足場は悪いですが、釣りに慣れて来たら攻略したいポイントです。ここでは、海釣り初心者向けにウキ釣りでのテトラ攻略法について説明しています。

目次
  1. テトラ釣りの魅力って?
  2. こんなテトラを探そう!
    1. テトラならどこでもいいのか?
    2. 深いだけでいいのか?
    3. 新しいテトラと古いテトラ、どっちがいいのか?
  3. テトラ釣りのポイントは?
    1. 潮の吐き出しを探そう!
    2. 水深はあまり期待出来ない!
    3. 仕掛けは?
  4. テトラ釣りは危険がいっぱい!

テトラ釣りの魅力って?

【釣り講座】クロダイのポイント・付き場でも触れていますが、クロダイにとってテトラは絶好の棲家です。理由は、主に次の4つが上げられます。

@テトラにはいろいろな貝類が付着する。
Aフナムシやカニが多い。
B海藻が豊富である。
C入り組んだテトラは隠れ家になる。

餌が豊富にあって隠れる場所がいたるところにあるんですから、クロダイを初めいろいろな魚が住み着くのは当然です。

クロダイには、冬になると沖の深場に落ちて行く『渡り』と呼ばれるものと、そうではない『居着き』と呼ばれるものがいますが、魚が住み着く条件が整っているテトラには、居着きのクロダイが多いのです。

しかしながら、テトラで1年を過ごすには水温の変化に耐え得る体力が必要になりますので、クロダイの中でも大型のものが適合します。「テトラの居着きのクロダイには大物が多い」と言われる所以です。これがテトラ釣りの最大の魅力です。

こんなテトラを探そう!

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テトラならどこでもいいのか?

一見同じようなテトラが並んでいますが、どこでも釣れると言う訳ではありません。まず重要なのは水深です。少しでも深い方が安心出来るため、テトラから出て来たクロダイは深いところに潜みます。

では、深いところをどうやって見極めるか?まず波がある場合は、寄せて来た波が砕けず白波にならないでそのままテトラにぶつかっていれば比較的深い場所と言えます。透明度が高ければ海の青色が周りよりも濃く見えますから見つけやすいですが、波があると分かりづらいです。

したがって、何度か通って観察するしかありません。手に取るように分かるようになればしめたものです。よく釣れている人は、そう言う場所を知り尽くしているんですね。

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深いだけでいいのか?

もう一つ重要が条件は障害物です。障害物とは沈みテトラやシモリ根のことです。身を隠すところがあるとより安心出来るからで、クロダイはそれだけ警戒心の強い魚と言うことです。簡単には釣れない理由もここにあります。障害物周り(上も含む)は丹念に探ってみて下さい。

そこで、障害物の探し方ですが、海の青色の中に黒っぽく見えるところがあれば可能性大です。透明度が高ければ見える場合もあります。これも何度か通って観察することが一番です。

テトラ

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新しいテトラと古いテトラ、どっちがいいのか?

海中へ沈めたばかりの「新しいテトラにはクロダイが着かない。」とよく言われます。まだ貝類の付着や海藻がないからです。

しかし、「古いほどいいのか?」と言うと、残念ながらそうでもありません。貝や海藻が着き過ぎて潮の通りが悪くなるとクロダイは寄って来ません。何事もほどほどがいいと言うことですね。

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テトラ釣りのポイントは?

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潮の吐き出しを探そう!

ランダムに沈められ隙間だらけのテトラのせいか、テトラ周りの潮の流れは案外複雑です。場所によっては潮が吸い込むところと吐き出す(払い出す)ところがあり、それを見極めることが重要となります。当然のことながら、釣りをするには吐き出すところが釣りやすくベストのポイントとなります。

したがって、釣り座を決める前にコマセを撒いてみて、その流れや沈み方をよく観察して下さい。コマセが沖に向かって流れるようであれば一先ず合格です。

また、仕掛けを流しながらウキの浮いた角度から判断する方法もあります。ウキの頭がよく見えているようであればウキは手前に傾いていますから、潮は沖に向かって吐き出していると言うことになります。後々の釣果につながりますので、少し時間をかけて探すべきだと思います。

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水深はあまり期待出来ない!

前述したように、水深は深いに越したことはありませんが、テトラの釣り場はそれほど深い場所はありません。ウキ下が2ヒロ以上取れれば深い方だと思って下さい。しかるに、サシエとコマセの深さ方向の同調はあまり取れません。この辺が水深のある磯とは決定的に違い、テトラ釣りの悩ましいところでもあります。

したがって、攻め方にも少し工夫が必要です。まず考えられるのは、重めのコマセを使用して早く沈め底にポイントを作る方法です。当然のことながら、サシエは底ギリギリを流れるようにウキ下を調整します。

釣り方は、仕掛けを張り気味にしてコマセのポイントで道糸を止める『止め釣り』が基本です。サシエをコマセのポイント付近に出来るだけ停滞させて、ポイントに集まったクロダイがサシエを食う確立を高める作戦です。

もう一つは、軽めのコマセを使用して出来るだけ長い時間海中を漂うように撒く方法です。この場合、コマセのオキアミはあまり砕かない方がいいでしょう。ただし、餌取りが多い場合はより多くの餌取りを集めてしまいますので、この方法は通用しません。

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仕掛けは?

ウキは円錐の「遊動仕掛け」でもいいですが、テトラ周りは水深があまりないのでウキを固定する「固定仕掛け」の方が向いています。また、ハリ掛かりしたときにテトラに潜られたら十中八九ハリス切れでアウトですので、ハリスは多少強引なやり取りが必要な場合を想定して、1.5号のフロロカーボンをお勧めします。ハリスの長さも1ヒロ程度とやや短めにしておいた方が無難です。


テトラ釣りは危険がいっぱい!

テトラは波消しブロックをランダムに積んでいるために、足場は悪く決して安全とは言えません。特に大きいテトラの場合、テトラ間の隙間が大きく高さもあるので落ちたら大変です。常に足元には最大限の注意を払い、無理をせず慎重に行動して下さい。

基本的にはフェルト底のシューズを推奨しますが、濡れていたりノリが付いている場合は滑って全くダメです。クージーはスパイクシューズを履く場合が多いですが、これも比較的新しいテトラだと引っ掛かりがなく滑ってしまいます。

したがって、絶対に過信は禁物です。『石橋は叩いて渡る』的に、臆病になるくらいが丁度いいと思います。当然ながら、ライフジャケットも必ず身に着けて下さいね。


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