DIYで出来るパーゴラ(藤棚)の作り方の一例を紹介しています。出来るだけ簡単に安くをコンセプトにしたパーゴラ(藤棚)作りですので参考にしてみて下さい。
【関連記事】材料を揃えたり加工したりする手間を省きたい・・と思う方は「パーゴラ組立キット厳選4アイテムの紹介」をご覧下さい。
かなり以前に製作したパーゴラが段々傾いて来ました。SPF2X4材でいい加減に組んだのと木材の傷みが原因です。パーゴラの上は剪定を済ませたフジの枝だけなので、今の内に基礎をやり直して90cmの4X4材の支柱に作り直すことにしました。
例により、iPadを使ってイメージ図を書いてみます。基本的に現行を踏襲したデザインとしました。支柱と側面桁を4X4材、前桁と垂木を2X4材としました。前桁と垂木との組み合わせ部は、前桁を切り欠いて垂木を差し込む構造です。見た目と安定感を狙っています。
◆ウェスタンレッドシダー:4x4(1,830mm)5本,2x4(1,830mm)2本,2x4(1,200mm)6本
調達先:サイプレス コヤマ
◆コーススレッド(木ネジ)90/70/38mm適宜◆木部防虫・防腐塗料水性ステイン0.7L1缶
調達先:ホームセンター
◆コンベックス◆サシガネ◆水平器◆ゴムハンマー◆シャベル
◆ジャリ用バケツ◆レベル出し用棒◆スコップ
◆電動工具:ドライバードリル,丸ノコ
◆ノコギリ◆ノミ◆カナヅチ◆丸ノコガイド定規
まず、既存のフジ棚の支柱を羽子板付き沓石(基礎石)から外し、少しずらしてそのまま立てかけて置きます。フジの枝を支えていますのでこの段階で取り除く訳には行きません。したがって、邪魔で後々の作業が滅茶苦茶大変でした。(汗)
道具:ドライバードリル
本来ならば水糸を張って基準線を取りますが、植木の障害物があり断念。何度も水平を計りながら作業を進めました。土を掘り返しガラ(小ジャリ)を5cmくらい入れて突き固め、水平を見ながら沓石の位置を決め、ここを全体の基準とします。
道具:スコップ・シャベル・バケツ・水平器
反りのない真っ直ぐな棒を反対側の沓石に渡し、中央に水平器を置いて水平を見ながら反対側の位置を決めて行きます。距離と水平と向きを一度に調整する必要があり、何度も計り直しながら慎重に進めます。
道具:水平器・棒
同様に4箇所位置決めしたところで、対角線上の水平も見ておきます。ここがズレていると、基準の沓石に対して両脇の沓石が少しづつズレていると言うことになります。
道具:水平器・棒
これで沓石の位置決めは終了しました。4箇所同じ高さに埋め込まれたはずです。まぁ、多少ズレたとしても木材を組んだとき上の方で大きくズレなければ問題なしです。
プロじゃないんで、その辺は目を瞑って・・ですよね。(^^;
前桁は1,830mm、垂木は1,200mmのはずですが、長さがだいぶバラバラなので一番短いものに合わせました。ちなみに、支柱の4x4材は定尺で5本とも揃っていました。側面桁にする4x4材1本を2等分しておきます。
道具:丸ノコ・丸ノコガイド定規・サシガネ
前桁と垂木の両端を斜めに切り落とします。そのままじゃ味気ないし、こうしただけで見た目が格段によくなります。オリジナリティの見せ所ですが、面倒臭いのでオーソドックスな形状にしました。(^^;;
道具:丸ノコ・丸ノコガイド定規・サシガネ
前桁と垂木の組み合わせは、前桁の方だけ切り欠き加工して垂木を落とし込むようにします。切り欠き部分は丸ノコで細かく切り目を入れ、ノミで欠き取って形を整えます。今回一番の木工作業らしい工程です(^^;;
道具:丸ノコ・丸ノコガイド定規・サシガネ・ノミ・カナヅチ
切り欠き加工終了です。垂木は6本なので切り欠きは12箇所になり結構大変でした。これが終わってヤレヤレです。
前桁と垂木を組み合わせて仮組みをします。不要な工程ですが、念には念を入れて確認しました。木材の加工はこれで終了です。
元々ウェスタンレッドシダーは腐食や害虫に強いですが、念の為に水性ステインを1回だけ塗りました。ハケで塗料を塗ったら乾かない内にウエス(ボロ布)で拭き、塗料をよく染み込ませムラをなくします。特に切り口は十分染み込ませます。乾燥は丸1日くらい置けば十分です。
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まず、支柱を羽子板付き沓石の羽子板に38mmのコーススレッドを使って4本とも固定します。このとき垂直に立つよう、水平器を使って調整します。次に、支柱に側面桁を載せて90mmのコーススレッドで固定して行きます。
道具:ドライバードリル・水平器
前桁2本を側面桁の上に載せ、70mmのコーススレッドを使って側面桁に固定します。次に、垂木6本を前桁に載せ外側から固定して行きます。これで組立ては一応完成となります。後日支柱と側面桁の角部分に方杖を取り付けて補強する予定です。
道具:ドライバードリル
各接合部のネジ止めは写真のように斜めに打ちます。両側から止めればかなりの強度が得られます。
フジの枝を数箇所固定して終了となります。すでに花芽が大きく膨らんで来ました。4月中旬には紫の花が見られるはずです。材料費が2万円台であとは体力のみ、一ヶ月足らずでまあまあのものが出来ました。満足感もひとしおです。皆さんもチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
その後、フジ棚の下に白のクレマチスを植えてツルを這わせそうとラティスを付けました。棚の強度アップや目隠しにも一役買っています。(^^)v
ちなみに、ラティスはゆにでのこづちから購入しました。重量感がありしっかりした作りでオススメです。
木材にはソフトウッドとハードウッドがありますが、今回使用したウェスタンレッドシダーはソフトウッドに属します。北アメリカ大陸西部で生育する針葉樹でヒノキの仲間です。
細かい木目の褐色の木肌で見た目がきれいな木材です。防腐性が高いので湿気が低ければ塗装なしでも野外耐久性があります。比較的軽くソフトな材質なので切断や加工性がよいのも特徴です。
ホームセンターなどで出回っているSPF材より高価なのがデメリットで、流通は主にインターネットや通販となります。今回の購入先はサイプレス コヤマです。面取り加工をしていてキレイなので特にオススメします。
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