のんびり気ままに楽しんでいる自作オーディオを紹介しています。自作でしか味わえない300Bや6CA7の真空管や半導体のオーディオアンプの音は最高です、たぶん。(^_^;)
半導体:2SK-1056/2SJ-160(日立)
回路:終段パラ2段No-NFB《 回路図 》
半導体アンプはいろいろ作りましたが、このFETアンプが一番良かったので、今も現役で16cmフルレンジスピーカーのサブシステムに使用しています。押し出しのいい中・低音が魅力で、おそらく今後も壊さないと思います。(笑)窪田登司氏のオールFET回路を参考にアレンジしており、比較的作りやすいアンプです。
真空管:6CA7(テレフンケン)
回路:6FQ7ドライブUL接続《 回路図 》
このアンプは真空管アンプ第1作目の作品で、かれこれ20数年近く前になります。それ以前は半導体アンプ一辺倒でしたが、ある日偶然に聞いた真空管アンプの音が忘れられずに作ってしまいました。回路や部品をかなり吟味して時間をかけて作ったのを覚えています。それ以来、真空管ファンになってしまいました。このアンプは今でも現役で活躍しています。
真空管:300B(中国製)
回路:カソードフォロワー・ドライブ《 回路図 》
このアンプは小規模のスピーカーシステム用に作ったものです。300BはWE製をはじめ高嶺の花でなかなか手が届きませんでしたが、品質の良い中国製が出回り始めた頃に早速トライしました。
シングルアンプですが、そこそこパワーがあり低域から高域までよく伸びる音質はさすがだと思いました。小さいシャーシに無理やり押し込めたせいか、熱がこもり気だったので、部品と回路を一部変更して作り直したのがJK-203になります。従って、このアンプはシャーシしか残っていません。
真空管:300B(中国製)
回路:カソードフォロワー・ドライブ
部品を左右対称に配置し、出来るだけ左右を切り離す構成に変更しました。JK-202のシャーシより一回り大きくして、放熱性を向上させました。青色発光ダイオードをシャーシ内から光らせ、300B真空管のガラスがほのかに青く光る演出も施しています。オシャレに生まれ変わり、お気に入りの一台になりました。
<自作はムリだけど300Bの音を聞きたい方へ>
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FET:2SK240/2SJ75(東芝)
回路:+/−別トランス電源採用《 回路図 》
半導体アンプ一辺倒の昔に作ったものですが、現在もメインシステムで活躍しています。その間、音質向上のためにパスコンを変更しただけでメンテナンスはいっさい行っていません。もっと音をいじってみたいような気もしないこともありませんが。。。
FET:2SK240/2SJ75(東芝)
回路:CR型イコライザー回路《 回路図 》
昔のデンオン(現在のデノン)時代に買ったMCカートリッジDL-311LC用に作ったアンプです。レコードが店頭から見られなくなって久しいですが、今も時々レコードに針を落としてアナログの音を楽しんでいます。同じ曲をCDと比較試聴しても、レコードの方がより生々しいと感じることが多いです。
IC:MUSES8920D(新日本無線)
『真空管式MMカートリッジ専用イコライザー+プリアンプ』(未公開品)でMMカートリッジも聞きたいと思い、ヘッドアンプを製作しました。最近専門誌等で音の良いオペアンプが取り上げられているのを見て、ディスクリートではなくICを採用してみました。オペアンプを使った回路は非常にシンプルで物足りない(?)ので、どうせ作るなら・・と昔のゲーム機用のACアダプターとニッケル水素電池をジャンク箱から引っ張り出し、充電回路内臓の充電池駆動方式にしてみました。
ユニット:FW305(フォステクス)
チューニングF:43Hz
3ウェイメインシステムのウーハーです。シナ合板を使用していますが、合板特有の張り合わせの縞が出ないように見た目重視の設計をしています。4つの丸いダクトは塩ビパイプを使用しています。30cmなりの伸びのある低音ですが、経年変化でユニットのウレタンエッジがぼろぼろになって来ました。音がこもり大音量で聞くとビビリ出します。そこで、ついにエッジ交換をすることにしました。
ユニット:FP203(フォステクス)
チューニングF:48Hz
高密度のパーティクルボードを使用した重量のあるエンクロージャーです。20年以上前のもので、硬かったので加工に苦労した覚えがあります。このスピーカーは解像度がよくパンチの効いた音を出します。たま〜にフルレンジ一発の音が聞きたくなるので壊さないで残していますが、QWT型エンクロージャーの音が聞きたくなり作り替えることにしました。
ユニット:FP203(フォステクス)
チューニングF:40Hz
バスレフ式20cmエンクロージャーの出番がめっきり減ったので、QWT(Quarter Wave Tube)型エンクロージャーに作り替えました。バスレフ式より低域の伸びや締まりが小気味良くなりました。
ユニット:FF165WK(フォステクス)
チューニングF:55Hz
15年くらい前に譲り受けたフォステクスのエンクロージャー(BK25A)を改良したものです。以前はパイオニアのフルレンジユニット(PAX-A16)がマウントされていましたが、あまり気に入っていませんでした。そこで、数年前に発売され音がいいと評判のFF-165WKに載せ替えました。正面バッフルをそっくり取り替えてこのユニットに合うようにダクトのチューニングをしています。明るく張りのある音で低域もそこそこ伸びています。サブシステムとして使用中。
ドライバーユニット:2426H(JBL)
クロスオーバーF:900Hz
角材を張り合わせブロック状にして削り出したものです。電動工具なし、ノミ・カンナ・ヤスリなどを駆使した作業は、ほんとしんどかったです。半年掛けた力作だけに手作りオーディオの中でも一番愛着があります。初めて聞いたホーンの音に違和感を覚えた記憶がありますが、その奥深い音に魅了され今では3ウェイのメインシステムの一員として30cmウーハーの上に鎮座しています。
そもそもいい音ってどう言うの?
そもそもオーディオ機器って教科書風に言うと、『CDなら光ピックアップ・レコードならカートリッジ経由で微小な音楽信号を電気に変換して、それをアンプで増幅しスピーカーによって再び音波に変換し空気中に放出するまでの装置』となりますか。
一般的には『原音を忠実に再生出来る=いいオーディオ装置』となっているが、この原音の捉え方がかなり怪しい。録音現場の生の音なのか?それを録音したオープンリールの音なのか?はてまたCDやレコードに落とされた音なのか?
おそらく大半の人は『生の音』と思っているだろうが、残念ながら録音現場で生の音を聞いた人はそうはいないはず。と言うことは、人は何を持っていい音かどうかの判断をするのだろう?ある人は「低音の出方がスゴイ」と言うし、ある人は「高音に透き通った艶やかさがある」と言うし、ある人は「図太くどっしりした中音が魅力的」と言う。もうこの時点で『原音』とはかけ離れている。そう考えると、『いい音』とはどうも客観的な原音ではなく主観そのもののようだ。
で、クージーの『いい音』とは・・
『つい、うとうと寝てしまうような心地よい音』と言うことになろうか。現に、自作オーディオ機器で音楽を聴いていると十中八九夢心地になってしまいますので。(笑)